トイレのボールタップの仕組みとは？交換方法や依頼時の費用相場も解説

洋式トイレには「ボールタップ」という部品がついています。
聞き馴染みのない言葉ですが、トイレタンクの中にあり、トイレに欠かせない部品です。

ボールタップは、トイレの給水において、大きな働きを担っています。
給水の不調が見られたら、トイレタンクの中を覗いてボールタップを確認してみましょう。

水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、よくある水道トラブルの経験をまじえて解説いたします。

トイレのボールタップの仕組みとは？

ボールタップとは、給水設備の一部です。
別称「定水位弁」「フロート弁」とも言います。

トイレの中を見てみると、ボールタップがすぐにどれかわかります。
先端に玉がついていて、小さなホースが出ているのがボールタップです。

ボールタップはいかにも小さなパーツではありますが、重要な役割を果たします。

トイレのレバーを引くと、タンクから水が流れてきて、便器を洗い流します。

この際、タンクの水は一度空になります。
そして次にタンクに水を溜める働きをするのが、ボールタップなのです。

ボールタップはタンクの外側の給水管と繋がっています。
実は便座の水だけでなく、タンクの上の手洗いの水を出すのもボールタップです。

もしトイレの水が流れにくくなったり、水勢がイマイチというときには、ボールタップの不具合が疑われます。
新品に交換すれば、給水機能が復活するかもしれません。

ボールタップは個人の手で交換することもできます。
ネットなどでパーツを調達することも難しくありません。

まずは規格に合ったものが調達できるように、トイレとタンクの型式を調べましょう。
新品が手に入れば、交換手順は次の通りです。

まずは、トイレの止水栓を閉めます。
マイナスドライバーを使って時計回りに回せば閉まります。

次に排水レバーを押して水を流して、一度タンクの中の水を空にしてください。

水が完全に流れたらタンクに繋がっている給水管を取り外します。

ボールタップの固定ナットを外して、新しいボールタップに交換すれば、作業完了です。

もちろん新品交換しただけでは、正常に作動するかわかりません。
最後に止水栓を開けて、水を流してみましょう。

トイレの洗浄水が流れ、タンクの中に水が溜まればOKです。

ボールタップの交換は難しいものではありませんが、苦手な方は業者に依頼しましょう。
もし手順に違いがあれば、深刻な故障を引き起こしてしまうかもしれません。

「止水栓ってどこにあるの？」というレベルならば、もはや個人での作業は不可能です。
また新品を調達しても本当に規格が合うかなど、不安はあることでしょう。

また、給水性能が下がっている原因が、ボールタップ以外であるとも考えられます。
タンクレストイレ、一体型トイレと呼ばれるようなトイレにはボールタップがありません。

電子部品によって給水する近年のトイレの給水不良状態の解決は、業者の仕事です。

トイレのボールタップ交換は、業者にとっては簡単な仕事です。
部品代を含めても、8000〜10000円くらいです。

「そんなにするの？」と思う方もいるかもしれません。
しかしトイレは毎日使う設備なので、不具合が続くと困ったことになります。

すぐに手を打っておいて損になることはありません。
自己解決に限界を感じたら、お近くの水回りのホームクリーニング業者に電話しましょう。

毎日使う設備でありながら、誰もトイレタンクの中のボールタップのことは知りません。
給排水にかかわるものなので劣化も進みやすく、症状が見られたらすぐに交換が必要です。

ちなみにボールタップの寿命は10年ほどと言われています。
いずれ使えなくなる時期が来るので、その際は渋らずに交換しましょう。

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