水撃防止器とは?仕組みと役割を徹底解説
水撃防止器(すいげきぼうしいき)は、配管内で発生する「水撃(ウォーターハンマー)」と呼ばれる衝撃を防ぐために使用される装置です。水撃は急激な水の流れの変化によって引き起こされ、配管内で衝撃音や振動を発生させ、配管の劣化や故障を引き起こす原因となります。水撃防止器を適切に設置することで、こうしたトラブルを未然に防ぐことが可能です。
本日は、水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、水撃防止器の仕組みや役割、設置方法、選び方、そして維持管理のポイントについて詳しく解説します。
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水撃防止器の仕組みと役割
水撃防止器は、配管内の圧力変動を吸収することで、水撃の発生を抑えます。装置内には空気やゴム製のダイヤフラム、またはスプリングなどが内蔵されており、圧力変動を緩和して配管の保護を行います。
水撃現象とは?
水撃現象(ウォーターハンマー)は、配管内を流れる水の急激な停止や変化によって生じる圧力波のことです。この圧力波が配管内部を伝わり、振動や大きな音が発生します。主な原因には次のようなケースがあります。
- 急激な蛇口の開閉:蛇口を急に閉めると、流れていた水が瞬間的に止まり、配管内で圧力が急上昇します。
- 給水ポンプの急停止:ポンプが急に停止した場合、配管内の水が衝突し、圧力波が発生します。
- 家電の給水停止:洗濯機や食洗器が急に給水を止めた際にも同様の現象が起こります。
水撃防止器の役割
水撃防止器は、水撃現象によって生じる圧力変動を吸収し、配管へのダメージを防ぎます。装置内部の空気室やスプリングが圧力を緩和することで、配管への衝撃を和らげ、長期的なトラブルを防止します。
- 圧力の吸収:水撃防止器は、発生した圧力波を内部に取り込み、配管内の圧力を一定に保ちます。
- 配管の保護:配管やバルブの破損を防ぎ、システム全体の寿命を延ばします。
- 騒音の軽減:圧力波を吸収することで、配管内の騒音や振動を軽減し、快適な居住環境を維持します。
水撃防止器の種類と選び方
水撃防止器にはいくつかの種類があり、使用場所や目的に応じて適切なものを選ぶ必要があります。ここでは代表的な種類とその選び方について解説します。
主な水撃防止器の種類
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空気室タイプ
空気を使って圧力を吸収する最も一般的なタイプです。内部に空気が封入されており、水圧が変動した際に空気が圧縮されて圧力を吸収します。- メリット:シンプルで安価、取り付けも簡単。
- デメリット:時間とともに空気が抜けやすく、定期的なメンテナンスが必要。
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ダイヤフラム式(ゴム膜式)
内部にゴム膜(ダイヤフラム)があり、水と空気を分けて圧力を吸収します。ゴム膜が圧縮・伸縮することで圧力を緩和します。- メリット:空気の消失が少なく、長期間安定した性能を発揮。
- デメリット:設置コストが高い場合がある。
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スプリング式
内部にスプリングがあり、圧力変動をスプリングの伸縮で吸収します。高い圧力にも対応でき、産業用などで使用されることがあります。- メリット:高圧環境でも使用可能で、耐久性が高い。
- デメリット:構造が複雑でメンテナンスがやや難しい。
水撃防止器の選び方
水撃防止器を選ぶ際には、使用環境や設置場所に合わせて適切なものを選ぶことが重要です。選び方のポイントを以下にまとめました。
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用途と設置場所の確認
使用する場所(キッチン、トイレ、洗濯機など)によって、必要な圧力吸収能力や耐久性が異なります。用途に応じた適切なタイプを選びましょう。 -
取り付けの容易さ
配管に直接取り付けるものや、工具を必要とするものがあります。家庭で簡単に取り付けられるか、専門業者による設置が必要かを確認してください。 -
耐久性とメンテナンス性
空気室タイプは定期的な空気の補充が必要なため、メンテナンス性も考慮する必要があります。ダイヤフラム式やスプリング式はメンテナンスの頻度が少ない反面、初期コストが高い場合があります。 -
コストパフォーマンス
購入価格だけでなく、長期的なメンテナンスコストや交換の手間も考慮して、総合的にコストパフォーマンスの良い製品を選びましょう。
水撃防止器の設置方法
水撃防止器の設置は比較的簡単ですが、配管の構造や種類により適切な取り付け方が必要です。以下に基本的な設置手順を紹介します。
設置手順
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設置場所の選定
水撃が発生しやすい場所(蛇口の近くやバルブの手前など)を選びます。特に、給水機器や蛇口から近い位置に設置すると効果的です。 -
配管の準備
配管の水を一旦止め、設置する部分を清潔にします。取り付け部分に水が残っていると、正しく設置できない場合があります。 -
水撃防止器の取り付け
指定の位置に水撃防止器を取り付けます。ネジやクランプでしっかり固定し、配管に隙間ができないように取り付けることが重要です。 -
水漏れの確認
設置後、配管の水を再び流し、水漏れがないかを確認します。必要であれば、接続部分を増し締めして調整します。 -
動作確認
実際に水を急に止めたりして、水撃防止器が正常に作動しているかを確認します。異常がある場合は、再度設置を見直します。
設置時の注意点
- 設置位置の選定が重要:設置位置を誤ると、水撃を十分に吸収できず、効果が発揮されない場合があります。
- 漏水チェックの徹底:取り付け後の水漏れは、配管の損傷につながるため、必ずチェックを行いましょう。
- 配管のサイズ確認:水撃防止器の接続部分が配管のサイズに合っているか事前に確認し、適合するものを選びましょう。
水撃防止器のメンテナンス方法
水撃防止器の長寿命化と効果維持のためには、定期的なメンテナンスが重要です。特に空気室タイプはメンテナンスが必要な場合が多いため、以下のポイントを参考にしてください。
定期的な点検
- 空気の補充:空気室タイプの場合、内部の空気が減少すると機能が低下するため、定期的に空気の補充が必要です。
- 動作確認:蛇口を急に閉めた際の音や振動が再発していないかを定期的に確認し、異常があれば早めに対応します。
清掃と交換
- 内部の清掃:ゴミや異物が溜まっていないか定期的にチェックし、必要に応じて清掃します。
- 寿命の確認と交換:劣化した場合は交換が必要です。特にゴム部品やスプリングは長期間使用すると劣化するため、目安の使用年数を超えた場合は新品に交換します。
まとめ
水撃防止器は、水撃現象によって引き起こされる配管の衝撃や振動を効果的に防ぎ、配管システム全体の寿命を延ばす重要な装置です。適切な種類の水撃防止器を選び、正しい設置と定期的なメンテナンスを行うことで、快適な水回り環境を維持することが可能です。水撃防止器の導入を検討する際は、本記事を参考にして最適な選択を行いましょう。
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