ウォシュレットから温水が出ない！原因を特定して適切な対処をしよう

温水洗浄のメリットは、汚れを落としやすくすること、身体への負担を減らすことです。冷水しか出ない状態では、ウォシュレットの恩恵を十分に受けられなくなります。この記事では、ウォシュレットから温水が出ない原因、DIYによる対処法と修理依頼をした際の相場について紹介していきます。

水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、よくある水道トラブルの経験をまじえて解説いたします。

ウォシュレットから温水が出ない時の3つの原因

温水が出ない場合は、ちょっとした調整作業で直ることが多いです。故障が原因で本体交換が必要なケースを除いて、多くの不具合は簡易的なミスで起こっています。

電気が必要な電気製品は、ときに誤作動を起こすことがあります。これはウォシュレットも同様で、特に漏電保護機能が働いているときに起こりやすいです。

ウォシュレットのパネルには、様々なボタンがついています。これらのボタン操作を誤り、無意識のうちに温度設定を変更してしまう事例が多発しています。温水機能がOFFになってしまえば、温水が出ることはありません。

ウォシュレットには瞬間式と貯湯式の2種類があります。瞬間式は瞬間的にお湯を作れるのが魅力ですが、価格が高いのが欠点です。

それに対して貯湯式は、タンクにお湯を貯めておくタイプで、価格が安いのが特長です。ただし貯湯式の場合、お湯を使い続けることはできません。そのため長時間の使用をしたり、先に誰かがウォシュレットを使っていたりすると、温水が出なくなることがあります。

まずは3つの対処法を試してみて、それで解消しない場合のみ本体交換を検討しましょう。一般的に使用年数が10年未満の場合、簡易的なミスにより温水が出なくなるケースが多く、対処は難しくありません。

電源プラグを抜き差しするだけで、温水が出るようになるケースが多々あります。プラグが抜けそうな状態で、温水機能が作動できない場合もこれで解消します。

ウォシュレットのパネルのボタンは、押し間違いが起こりやすいです。例えば、便座ボタンを押すつもりが、間違って温水設定を変更してしまうという事例があります。パネルを見たら、温水機能がOFFになっていたというケースは多いので、温水が出ないときは念のためパネルを確認してください。

貯湯式ウォシュレットは使用できる湯量に制限があるため、使用中にお湯が水に変わることがあります。こうした場合は、待つだけでお湯が出るようになります。長時間ウォシュレットを使用したい方は、瞬間式を選択しましょう。

温水が出ないからといって、分解修理は厳禁です。ウォシュレット本来は非常に複雑な構造をしており、メーカーは部品交換を推奨していません。そのため、ウォシュレットを修理する場合、基本的に本体をまるごと交換することになります。

ウォシュレットの取り付け工事費は、1万円程度とそれほど高くはありません。交換費用の多くを占めるのは、ウォシュレット本体の価格です。

安価なものだと1万円台からありますが、高価なものだと10万円を超えます。本体が1万円の場合は工賃を含めて2万円程度、本体が10万円の場合は11万円程度となります。修理費用を抑えるコツは、本体価格が安いウォシュレットを選ぶことです。

修理業者の中には、工事費を相場より高く設定しているところがあります。一般的にサービス内容が多岐にわたる場合、基本工事費が高くなると考えてください。

例えば、出張費用や廃棄処分費用込みで、また保証内容や期間が充実しているケースです。工事費を確認するときは、金額だけでなくサービス内容もよく見ておきましょう。

温水が出ないときは、ウォシュレット本体の故障を除けば、自分で修理できるケースが多いです。ほとんどのトラブルは、誤作動や操作ミスによって生じているためです。本体が故障している場合は、原則として部分修理ではなく、本体の交換が必要になります。

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