単水栓から混合栓に交換する方法と注意点を解説
単水栓は、冷水や温水のどちらか一方だけを供給するシンプルな水栓ですが、混合栓は1つの蛇口から冷水と温水を混ぜて出すことができ、温度調整が可能なため、利便性が高いです。
本日は、水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、単水栓から混合栓への交換方法、選び方、注意点について解説します。
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単水栓から混合栓に交換する3つの理由
1. 温度調整の利便性
混合栓は、冷水と温水を1つの蛇口で同時に出すことができ、水温を自由に調整できるため、日常的な使い勝手が向上します。キッチンや洗面所で温度調整が必要な場合、単水栓よりも混合栓が便利です。
2. 節水効果
混合栓には、水量を細かく調整できる機能があり、必要な水量だけを使うことができます。これにより、単水栓よりも効率的に水を使用でき、無駄な水の使用を減らせます。
3. 安全性の向上
温水と冷水の温度を適切に管理できる混合栓は、やけど防止にも役立ちます。特に、子供や高齢者が使う場所では、急激な温度変化を防ぐことができ、安全に使える点が大きなメリットです。
混合栓の種類
混合栓にはいくつかの種類があり、設置場所や用途に応じて最適なタイプを選ぶことが大切です。
1. シングルレバー混合栓
シングルレバー混合栓は、レバー1つで水の出し止めや水量、温度の調整を行うことができ、片手で簡単に操作できます。特にキッチンや洗面所での使い勝手が良く、人気のあるタイプです。
2. ツーハンドル混合栓
ツーハンドル混合栓は、1つのハンドルで冷水、もう1つのハンドルで温水を操作します。それぞれのハンドルで水温を調整するため、細かい温度設定が可能です。デザイン性も高く、クラシックな雰囲気を演出する場合に適しています。
3. サーモスタット混合栓
サーモスタット混合栓は、設定した温度に自動で調整できるため、温度変化が少なく、常に一定の温度で使用できます。浴室やシャワーでよく使われ、快適で安全に水を使うことができるのが特徴です。
単水栓から混合栓に交換する手順
単水栓から混合栓への交換は、DIYでも可能ですが、配管の状況に応じて難易度が変わる場合があります。以下は一般的な交換手順です。
1. 元栓を閉める
まず、作業を始める前に水道の元栓を閉め、水の供給を止めます。これを忘れると作業中に水が噴き出す可能性があるため、注意が必要です。
2. 単水栓を取り外す
モンキーレンチやプライヤーを使って、古い単水栓を取り外します。接続部分を緩めて慎重に外し、配管周りの汚れや錆があれば、きれいに掃除しておきます。
3. 配管の確認と加工（必要な場合）
混合栓を取り付けるには、冷水と温水の2つの配管が必要です。もし現在の配管が冷水のみであれば、温水用の配管を新たに引く必要があります。この作業はDIYでは難しい場合があるため、専門業者に依頼するのが安心です。
4. シールテープを巻く
新しい混合栓を取り付ける前に、配管のネジ部分にシールテープを巻きます。シールテープは水漏れを防ぐために必要で、ネジ山に沿って数回巻き付けるのが一般的です。
5. 新しい混合栓を取り付ける
シールテープを巻いた後、新しい混合栓を取り付けます。冷水と温水それぞれの配管に接続し、モンキーレンチで適度な力で締め付けます。あまり強く締めすぎないように注意しましょう。
6. 元栓を開けて確認
最後に、元栓を開けて水が正常に出るか確認します。冷水と温水の両方がしっかりと流れ、温度調整ができるか、また水漏れがないかをチェックしてください。問題がなければ作業は完了です。
混合栓を選ぶ際3つのポイント
1. 設置場所に適したデザイン
設置する場所によって、適したデザインや機能を持つ混合栓を選びましょう。
- キッチン：スパウトが長く、シンク全体に水を届けやすいタイプが便利です。また、シングルレバータイプが片手で操作できるため、料理中でも使いやすいです。
- 洗面所：省スペースでコンパクトなデザインが最適です。水量や温度調整がしやすいシンプルなモデルを選びましょう。
- 浴室：サーモスタット混合栓を選ぶことで、快適な温度を一定に保つことができ、安全に使えます。
2. 節水機能の確認
多くの混合栓には、節水機能が搭載されています。水量を調整できる機能があると、必要な量だけを使うことができ、無駄な水の使用を減らせます。特に頻繁に水を使うキッチンや洗面所では、節水効果が高い製品がおすすめです。
3. 耐久性のある素材を選ぶ
長期間使用することを考え、耐久性の高い素材で作られた混合栓を選びましょう。ステンレスや真鍮は、錆びにくく長持ちするため、屋内外問わず使用に適しています。
注意点
1. 配管工事の必要性
単水栓から混合栓に交換する際、冷水と温水の2つの配管が必要です。温水配管がない場合は、別途工事が必要になるため、専門業者に相談しましょう。
2. 水圧の確認
混合栓は、適切な水圧があるかどうかも重要です。水圧が低すぎると、思うように水が出ない可能性があります。取り付け前に水圧を確認し、必要に応じて調整してください。
まとめ
単水栓から混合栓への交換は、温度調整の利便性や安全性、節水効果を得るための効果的な方法です。混合栓を選ぶ際には、設置場所や機能性を考慮し、適切な製品を選びましょう。また、配管工事が必要な場合は、専門業者に依頼することを検討するのがおすすめです。
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