単水栓のサイズ選びのポイントと取り付け方
単水栓のサイズは、選び方や設置方法において重要なポイントです。サイズが適切でないと、取り付けができなかったり水漏れの原因になることがあります。
本日は、水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、単水栓のサイズの見分け方、選び方、取り付け方法について詳しく解説します。
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単水栓のサイズとは？
単水栓のサイズは、主に蛇口の接続部分のネジサイズを指し、適切なサイズを選ぶことで、配管と水栓の確実な接続が可能になります。家庭用の単水栓にはいくつかの標準サイズがあります。
1. ネジ山の規格
単水栓には、一般的に**G規格（ガス管規格）やPT規格（平行ねじ）**が使われています。日本国内では、G規格が一般的で、水道の配管や蛇口はこの規格に沿って作られています。代表的なサイズは以下の通りです。
- 13mm（G1/2）: 一般的な家庭用水栓で広く使用されるサイズです。キッチンや洗面所、トイレの手洗い場などに使われることが多いです。
- 20mm（G3/4）: 洗濯機用水栓や屋外の蛇口でよく使われるサイズです。大きな水量が必要な場合や、ホース接続の多い場所で採用されています。
2. パイプ径の確認
蛇口に接続する配管（パイプ）の径も重要です。一般的には、外径16mmや20mmのパイプが多く使用されていますが、古い建物では異なる径のパイプが使われている場合もあります。そのため、事前に設置場所の配管の径を測定しておくことが重要です。
3. 配管の長さと位置
単水栓を選ぶ際には、配管の長さや蛇口の位置も考慮する必要があります。特に壁付けタイプの単水栓では、壁の内部に埋め込まれた配管の長さに合った水栓を選ばないと、取り付けが難しくなることがあります。事前に壁からの突出部分や配管の深さを確認しておきましょう。
単水栓のサイズの見分け方
1. 既存の水栓のサイズを測定
既存の水栓を交換する場合、まず現在使っている水栓のネジサイズを測定することが重要です。モンキーレンチで蛇口を外し、ネジ山の直径をノギスで測定します。標準的なサイズであれば、13mmまたは20mmのどちらかであることが多いです。
2. パッケージや仕様書で確認
新しい水栓を購入する際、製品のパッケージや仕様書でサイズを確認することも大切です。特にオンラインで購入する場合は、商品説明に記載されているネジのサイズを必ず確認しましょう。また、家電量販店やホームセンターで実物を見て確認するのもおすすめです。
3. ホース接続の場合のアダプター確認
ホースを接続する場合、ホースの径と単水栓のサイズが合わないことがあります。この場合、ホース接続アダプターを使用することでサイズの違いを解消できます。ホースを頻繁に取り外す場合は、ワンタッチで接続できるアダプターを選ぶと便利です。
単水栓4つの選び方
1. 設置場所に合ったサイズを選ぶ
設置場所に応じて、最適なサイズの単水栓を選ぶことが重要です。
- キッチン: 手元で水量を調整できるレバー付きや、省スペースなデザインが最適です。13mmのサイズが一般的です。
- 洗面所: 使いやすいコンパクトなものを選びましょう。こちらも13mmが標準的です。
- 屋外・ガーデニング: 20mmのサイズでホース接続ができるタイプがおすすめです。
2. デザインと素材の選択
単水栓のサイズが合っていても、デザインや素材が場所に適していないと使い勝手が悪くなる場合があります。たとえば、屋外で使用する単水栓は、錆びに強いステンレス製や真鍮製を選ぶと耐久性が高まります。室内で使用する場合は、インテリアに合ったデザインのものを選ぶと良いでしょう。
3. 節水機能の確認
日常的に使用する場所では、節水機能が搭載された単水栓を選ぶことで、水道代を節約できます。レバーで水量を細かく調整できるタイプのものは、少ない水量で十分な水圧を確保でき、無駄な水を使わないため経済的です。
4. メンテナンスのしやすさ
単水栓は、長期間使用することが多いため、メンテナンスのしやすさも重要です。定期的に掃除がしやすく、パーツ交換が容易な製品を選ぶと、故障が起きた際の修理もスムーズです。
単水栓の取り付け手順
単水栓のサイズを確認し、適切な製品を選んだ後は、以下の手順で取り付けを行います。
1. 水道の元栓を閉める
まず、作業を始める前に、水道の元栓を閉めて水の供給を止めます。元栓を閉めないまま作業を行うと、水が噴き出す恐れがあるため、必ず元栓を閉めてから作業に取り掛かりましょう。
2. 古い水栓を取り外す
モンキーレンチやプライヤーを使って、古い単水栓を慎重に取り外します。配管の接続部分を緩め、蛇口を外します。もし配管に錆や汚れがついている場合は、きれいに掃除してから新しい水栓を取り付けます。
3. シールテープを巻く
新しい単水栓を取り付ける前に、配管のネジ部分にシールテープを巻き、水漏れを防ぎます。シールテープは、ネジ山に沿って2〜3回巻き付けると効果的です。
4. 新しい単水栓を取り付ける
シールテープを巻いた後、新しい単水栓を手で仮止めし、モンキーレンチで適度に締め付けます。強く締めすぎないように注意し、適切な力加減で固定してください。
5. 水道の元栓を開けて確認
最後に、水道の元栓を開けて水が正常に出るか確認します。水漏れがないか、レバーやハンドルの操作に問題がないかをチェックし、全てが問題なければ取り付け完了です。
まとめ
単水栓のサイズは、適切な設置や長期間の使用において非常に重要な要素です。ネジ山のサイズや配管の径を正しく確認し、設置場所に合ったデザインや素材を選ぶことで、快適で長持ちする水栓を実現できます。また、取り付けや交換作業もDIYで行えるため、適切な手順を守って安全に作業を進めましょう。
最適な単水栓を選んで、快適な水回り環境を整えてください。
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