単水栓で給湯器を使う方法：設置と注意点を解説
単水栓は通常、冷水専用で使われることが多いですが、特定の用途では温水を供給したい場合もあります。そんな時に役立つのが給湯器です。
本日は、水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、単水栓で給湯器を使う方法、適切な給湯器の選び方、設置時の注意点について詳しく解説します。
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単水栓で給湯器を使う方法
単水栓で給湯器を使いたい場合、蛇口自体や配管にいくつかの変更が必要です。単水栓はもともと冷水専用のため、温水を供給するには給湯器の設置が不可欠です。具体的な方法としては、以下の2つのパターンがあります。
1. 単水栓を温水専用に切り替える
既存の単水栓の冷水供給を温水に切り替える方法です。この場合、単水栓を給湯器に接続し、冷水の代わりに温水を供給することができます。
- 給湯器の設置：温水専用の単水栓を使いたい場合、ガスや電気を使う給湯器を設置します。これにより、温水のみを蛇口から供給できます。
- 配管の変更：冷水用配管を温水用に切り替えるか、温水用の配管を新たに設置する必要があります。
2. 単水栓を混合水栓に変更する
冷水と温水を両方使いたい場合は、単水栓を混合水栓に変更するのが一般的な方法です。混合水栓は、1つの蛇口で冷水と温水を混ぜて供給することができます。
- 混合水栓の設置：既存の単水栓を取り外し、冷水と温水の2系統に対応する混合水栓を取り付けます。これにより、水温を自由に調整できるようになります。
- 給湯器と冷水配管の接続：混合水栓にすることで、冷水と温水の両方を給湯器と冷水配管から供給できます。
給湯器の選び方
単水栓でお湯を使うためには、適切な給湯器の選定が必要です。給湯器のタイプによって使い勝手や設置条件が異なるため、目的に応じた製品を選びましょう。
1. ガス給湯器
ガス給湯器は、ガスを燃焼させて水を瞬時に温めるタイプの給湯器です。瞬間的に温水を供給でき、燃料効率が高いため、多くの家庭で使われています。
- メリット：温水を短時間で供給でき、大量の水を使用する際に向いています。
- デメリット：ガス配管の工事が必要になることがあり、設置費用が高くなる場合があります。
2. 電気温水器
電気温水器は、電気の力で水を加熱し、温水を供給します。ガス配管が不要なため、設置が簡単で、安全性が高いです。
- メリット：ガス配管が不要で、設置が比較的容易。省エネタイプも多く、運用コストが安定しています。
- デメリット：お湯を作る時間がガスに比べて長く、瞬時に大量のお湯を使う場合は不向きです。
3. 瞬間湯沸かし器
瞬間湯沸かし器は、水を使うたびに瞬時に温める小型の給湯器で、キッチンや洗面所など、局所的な場所に設置するのに適しています。
- メリット：設置場所を選ばず、スペースが限られた場所にも取り付け可能です。
- デメリット：一度に大量の温水を使う場合には適していないため、キッチンやトイレなど、用途が限定されることがあります。
単水栓に給湯器を接続する際4つの注意点
給湯器を単水栓に接続する場合、いくつかの重要なポイントがあります。これらの点に注意することで、安全で効率的に温水を利用することができます。
1. 配管の対応
給湯器を設置する際には、冷水用の配管だけでなく、温水用の配管も必要です。特に古い建物では温水用配管が設置されていないことが多いため、場合によっては新たに配管工事が必要になります。
- 冷水と温水の配管：混合水栓を使う場合、冷水用と温水用の2本の配管が必要です。単水栓を温水専用にする場合は、冷水用を温水用に変更します。
- 耐熱性の確認：温水配管には耐熱性が求められるため、通常の配管ではなく、耐熱素材の配管を使用することが重要です。
2. 適切な水圧の確認
給湯器を使用する際、水圧が重要な要素です。特に給湯器は適正な水圧で動作するように設計されており、適正範囲を超えると水漏れや破損の原因になります。
- 水圧チェック：設置前に、水圧が適切な範囲内かどうかを確認します。一般的に、0.1〜0.75MPa（メガパスカル）が適正範囲です。
- 減圧弁の設置：水圧が高すぎる場合は、減圧弁を設置して水圧を調整することが推奨されます。
3. 水漏れ防止
給湯器を設置した後は、必ず接続部分に水漏れがないか確認します。温水配管と水栓の接続部分は、シールテープをしっかり巻いて密閉し、水漏れを防ぐようにしましょう。
- シールテープの使用：接続部分のねじ山にシールテープを巻いて、漏水を防ぎます。テープは2〜3回巻きつけるのが一般的です。
- 設置後のチェック：給湯器の設置後は、水を流してすべての接続箇所を確認し、漏れがないか確認しましょう。
4. 専門業者に依頼する
給湯器の設置や配管工事は、技術的な知識が必要です。特に配管の変更やガスの取り扱いが関わる場合は、専門業者に依頼することをお勧めします。自分で設置する際は、水漏れや不適切な取り付けによるトラブルを避けるため、十分に注意してください。
まとめ
単水栓で給湯器を使うには、適切な給湯器の選定と、配管や水栓の変更が必要です。温水専用にするか、混合水栓にするかによって設置方法が異なりますが、いずれにしても、水圧や配管の耐熱性を確認し、適切に接続することが大切です。給湯器の設置や配管工事は、場合によって専門業者に依頼することが安全で、効率的に温水を利用できる環境を整えるポイントです。
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