単水栓のケレップサイズの選び方、交換時の注意点
単水栓において、ケレップは水漏れを防ぐために欠かせない部品の一つです。ケレップが劣化すると水漏れや蛇口の操作が固くなる原因となるため、適切なサイズのケレップを選び、定期的に交換することが重要です。
本日は、水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、ケレップの役割やサイズの選び方、交換時の注意点について詳しく解説します。
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ケレップとは？
ケレップとは、単水栓内部に取り付けられているゴム製の弁のことで、蛇口を開閉する際に水の流れを制御します。ケレップは、単水栓の内部にある「コマ」と呼ばれる部品の中に取り付けられており、蛇口を閉める際に弁が座面に密着することで水漏れを防ぎます。
- 役割：蛇口の開閉時に水を止めたり流したりする重要な役割を持ち、ゴム素材でできているため、長時間使用すると劣化することがあります。
- 劣化の症状：ゴムが硬化したり摩耗したりすると、蛇口を閉めても水が漏れる、操作が固くなるといった不具合が発生します。
ケレップのサイズについて
ケレップのサイズは、単水栓の規格に合ったものを選ぶ必要があります。日本で一般的に使用される単水栓のケレップには、13mmと20mmの2つのサイズが主流です。
1. ケレップ13（呼び径13mm）
ケレップ13は、家庭用の単水栓で最も一般的なサイズです。呼び径13（1/2インチ）の単水栓に適合し、キッチンや洗面台など、日常的に使用される場所でよく使われています。
- 使用場所：一般家庭のキッチンや洗面所、トイレなど。
- 蛇口サイズ：呼び径13（1/2インチ）の単水栓に適合。
- 互換性：ほとんどの家庭用単水栓に適しているため、交換時にはまずこのサイズを確認することが基本です。
2. ケレップ20（呼び径20mm）
ケレップ20は、工場や商業施設、業務用の大きな配管を使う場所で使用されることが多いです。一般家庭ではあまり使われませんが、大量の水を供給する施設などで用いられることがあります。
- 使用場所：工場や商業施設、業務用厨房などの大きな配管が必要な場所。
- 蛇口サイズ：呼び径20（3/4インチ）の単水栓に適合。
- 互換性：家庭では使われることが少ないため、業務用の蛇口に対応するサイズです。
ケレップの選び方
ケレップを選ぶ際は、まず自宅や設置場所の蛇口のサイズを確認しましょう。一般的な家庭用の単水栓には「ケレップ13」が適合することがほとんどですが、設置環境によってはケレップ20が必要な場合もあります。
- 蛇口の呼び径確認：交換する単水栓の呼び径が13mmか20mmかを確認し、それに適したケレップを購入します。
- パッケージ確認：ケレップを購入する際、パッケージには呼び径が記載されています。必ず自宅の蛇口に合ったものを選びましょう。
ケレップの交換時期と症状
ケレップはゴム製であるため、使用しているうちに劣化していきます。通常は2〜5年程度で交換が必要になりますが、以下の症状が出たら交換を検討しましょう。
1. 水漏れが発生する
蛇口を閉めた状態でも水がポタポタと漏れる場合、ケレップのゴムが硬化して弁の密着が悪くなっている可能性があります。ゴムが劣化すると座面にしっかりと密着しなくなるため、水漏れが発生します。
2. 蛇口の操作が固くなる
蛇口を開閉する際にハンドルが固く感じる場合、ケレップが摩耗している可能性があります。摩耗したケレップは、スムーズな操作を妨げる原因となるため、交換が必要です。
3. ゴムの摩耗や硬化
ケレップのゴム部分が劣化して摩耗や硬化が見られる場合、早めに交換することが望ましいです。特に、ゴムが割れている場合は、すぐに交換しないと水漏れが悪化します。
ケレップの交換手順
ケレップの交換は、比較的簡単な作業で、基本的な工具があれば自分で行うことが可能です。以下に、交換手順を説明します。
1. 必要な工具と材料
- モンキーレンチ：蛇口を分解するために使用。
- 新しいケレップ：交換用のケレップを用意。
- シールテープ（必要に応じて）：接続部分に巻いて水漏れを防ぐために使用します。
2. 水道の元栓を閉める
まず、作業を始める前に水道の元栓を閉めましょう。これにより、作業中に水が噴き出すのを防ぎます。
3. 蛇口を分解する
モンキーレンチを使い、単水栓のハンドル部分を取り外します。ハンドルを外すと、内部のコマが現れます。コマの中にケレップが入っているので、これを取り出します。
4. 古いケレップを取り外す
コマから古いケレップを取り外します。ゴムが硬化している場合は、割れていることもあるため、慎重に取り除いてください。
5. 新しいケレップを取り付ける
新しいケレップをコマにセットします。ケレップが正しい向きで取り付けられているか確認し、しっかりとコマに密着させましょう。
6. 蛇口を元に戻し、動作確認
蛇口を元通りに組み立て、元栓を開けます。蛇口を操作し、水漏れがないか確認します。もし水漏れがある場合は、もう一度組み立てをやり直すか、シールテープを使って接続部分を補強しましょう。
ケレップ交換時の注意点
1. サイズの確認
ケレップ交換時に最も重要なのはサイズの確認です。蛇口の呼び径に合ったサイズのケレップを選ばないと、適切にフィットせず、水漏れや操作不良の原因になります。
2. ゴムの状態確認
交換時に、取り出した古いケレップの状態を確認しましょう。ゴムがひどく摩耗している場合、今後も定期的な交換が必要かもしれません。また、ゴムが硬化している場合は、製品の品質を見直すことも検討してください。
まとめ
単水栓のケレップは、水漏れを防ぐ重要な部品です。適切なサイズのケレップを選び、定期的に交換することで、長く快適に単水栓を使用できます。交換作業は比較的簡単ですが、必ずサイズを確認し、正しく取り付けることが重要です。
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