単水栓と止水栓の違い：用途による役割を解説
単水栓と止水栓は、どちらも水回りに欠かせない設備ですが、それぞれの役割や用途は異なります。単水栓は日常的な水の使用に、止水栓はメンテナンスや緊急時に水を止めるために使われる部品です。
本日は、水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、単水栓と止水栓の違い、設置場所に応じた役割について詳しく解説します。
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単水栓とは？
単水栓は、1つの水源から冷水または温水のどちらか一方を供給するシンプルな水栓です。通常、屋内での日常使用を目的としており、キッチンや洗面所、トイレなどでよく見かける水栓です。ハンドルを回すことで簡単に水を出し止めできるため、広く使われています。
- 主な設置場所：キッチン、洗面所、トイレ、屋内の各水回り。
- 供給水：冷水または温水のどちらか一方。温水と冷水を混合する機能はありません。
- 特徴：操作がシンプルで、構造が簡単なため、故障が少なくメンテナンスが容易です。
単水栓の用途
単水栓は、日常的な水の利用に適した水栓です。水量を手軽に調整できるため、手洗いや洗い物、掃除など、あらゆるシーンで活躍します。
- 手洗い：洗面所やトイレの手洗い場での使用。
- 食器洗い：キッチンで冷水または温水を供給。
- 掃除：トイレやキッチンの清掃時に簡単に水を使用できる。
止水栓とは？
止水栓は、各水栓や機器に供給される水を止めるための栓です。主にメンテナンスや修理の際に、水道の元栓を閉めることなく、特定の場所の水を止めるために使用されます。例えば、蛇口の修理や交換、トイレの水漏れ修理など、作業中に一時的に水を止める必要がある際に非常に便利です。
- 主な設置場所：トイレや洗面台、キッチンなど、各水栓や機器の近く。
- 役割：特定の水栓や機器への水の供給を個別に止めることができ、緊急時や修理の際に水を止める役割を果たします。
- 特徴：普段は使用しないが、メンテナンス時やトラブル発生時に重要な役割を担います。
止水栓の用途
止水栓は、水回りの設備の修理やメンテナンス時に使われます。全体の水道を止めることなく、部分的に水を止めることができるため、作業が効率的に行えます。
- トイレの修理：トイレのタンクや配管に問題がある場合、トイレだけの水を止めて修理が可能です。
- 蛇口交換：単水栓や混合水栓を交換する際に、該当箇所の水を止めて安全に作業が行えます。
- 漏水対応：部分的な漏水が発生した際、全体の水道を止めることなく、該当部分だけを止めて対応できます。
単水栓と止水栓4つの違い
単水栓と止水栓は、どちらも水回りで重要な役割を果たしていますが、機能や用途は異なります。以下に、主な違いをまとめました。
1. 役割の違い
- 単水栓：日常的に水を出し入れするための水栓で、通常は常に使用されます。水を流して洗う、手を洗うなど、生活の中で頻繁に操作します。
- 止水栓：修理やメンテナンス、トラブル対応時に使用される水栓で、通常は使用しません。水の供給を一時的に止めたいときにだけ操作します。
2. 使用頻度
- 単水栓：頻繁に使用する水栓で、家庭の中で常に使われるものです。
- 止水栓：緊急時や修理の際にのみ使用され、普段は閉じたままの状態です。
3. 設置場所
- 単水栓：キッチン、洗面所、トイレなど、水を使う場所に設置されます。
- 止水栓：各設備の近くに設置され、トイレやキッチン、洗面所の内部やキャビネット内など、目立たない場所にあります。
4. 構造の違い
- 単水栓：シンプルなハンドルで水の出し止めができ、通常1つの蛇口で1つの水源（冷水または温水）のみを供給します。
- 止水栓：配管の途中に設置され、水の流れを一時的に完全に止めるためのバルブ式で、開閉が可能です。
単水栓と止水栓の選び方
用途に応じて、適切な水栓を選ぶことが重要です。日常的に使用する単水栓と、メンテナンス時に使用する止水栓では、選ぶポイントも異なります。
1. 単水栓の選び方
単水栓を選ぶ際には、設置場所やデザイン、使いやすさが重要なポイントです。
- 設置場所に合わせたサイズ：キッチン用、洗面台用など、設置場所に合わせたサイズの単水栓を選びましょう。
- 操作性：シンプルなレバー式やクロスハンドルなど、使いやすい操作タイプを選びましょう。
- デザイン：インテリアに合ったデザインや素材（真鍮製、ステンレス製など）も重要です。
2. 止水栓の選び方
止水栓を選ぶ際には、耐久性と信頼性が求められます。普段は使用しない部品ですが、緊急時に役立つため、しっかりとした品質のものを選ぶことが大切です。
- 耐久性：長期間使用するため、ステンレスや真鍮などの耐久性が高い材質を選ぶと良いでしょう。
- 操作性：メンテナンス時に素早く水を止められるよう、開閉が簡単なものを選びます。
- サイズ：各水回りの配管のサイズに適合する止水栓を選びましょう。一般的には13mmや20mmが使われます。
まとめ
単水栓と止水栓は、どちらも家庭の水回りに欠かせない重要な設備ですが、それぞれ異なる役割を持っています。単水栓は日常的な水の供給に、止水栓は緊急時や修理の際に水を止めるために使われます。設置場所や使用目的に応じて、適切な水栓を選び、快適で安心な水回り環境を整えましょう。
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