排水管つまりをワイヤーで解消する方法と使い方のコツ
排水管のつまりは、キッチンや浴室、トイレなどで頻繁に発生する厄介なトラブルです。軽度の詰まりであれば、ラバーカップやパイプクリーナーを使って解消できることが多いですが、深刻な詰まりや排水管の奥深くで詰まっている場合には、ワイヤーを使った物理的な掃除が効果的です。
本日は、水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、排水管のつまりを解消するために便利な「ワイヤー」の使い方や、その際のポイント、注意点について詳しく解説します。
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排水管つまりが発生する3つの原因
まずは、排水管のつまりが発生する主な原因を確認しましょう。つまりの原因を理解することで、予防策を講じることができ、今後のトラブルを未然に防ぐことが可能です。
1. キッチンでの油や食べ物のカス
キッチンの排水管つまりは、料理の際に使った油や、食べ物のカスが原因です。油脂は冷えると固まり、排水管の内側にこびりついて他のゴミと混ざり、詰まりを引き起こします。これが蓄積すると、水の流れが悪くなり、最終的には完全に詰まってしまうこともあります。
2. 浴室での髪の毛や石鹸カス
浴室の排水管は、髪の毛や石鹸カスが詰まりの主な原因です。特に髪の毛は排水管内で絡まりやすく、石鹸カスと一緒になると、硬くなって排水管の中で詰まります。この結果、水が流れにくくなり、ひどい場合には水が逆流することもあります。
3. トイレでのトイレットペーパーや異物
トイレでは、トイレットペーパーの過剰使用や、生理用品、厚手のティッシュなど、流してはいけない異物を流すことが原因で詰まりが発生します。これらが排水管内に詰まると、水が逆流してトイレが使えなくなるなどの問題が発生します。
排水管つまりをワイヤーで解消する方法
排水管が深刻に詰まってしまった場合、ラバーカップやパイプクリーナーでは十分に対処できないことがあります。そんな時に活躍するのが「ワイヤー」（排水管クリーナー）です。ワイヤーを使えば、排水管の奥深くにある汚れや詰まりも物理的に取り除くことができます。ここでは、ワイヤーを使ったつまり解消の具体的な手順とコツを紹介します。
1. ワイヤークリーナーの準備
まず、適切なワイヤークリーナー（排水管掃除用のワイヤー）を準備します。ワイヤークリーナーは、ホームセンターやオンラインショップで購入でき、種類や長さもさまざまです。排水管の長さや詰まりの場所に合わせて、適切な長さのものを選びましょう。一般的には、5～10メートル程度のワイヤーが家庭用として最適です。
次に、作業中の汚れや水漏れに備えて、バケツや雑巾を用意します。作業中に汚水やゴミが出てくる可能性があるため、周囲を汚さないように準備を整えましょう。
2. 排水口のカバーを外す
作業を始める前に、排水口のカバーやゴミ受けを外します。詰まりが手前で発生している場合は、この段階で見えるゴミや汚れを手で取り除くことができます。
また、排水口の周りが汚れている場合は、汚れを拭き取って清潔にしておくと、作業がスムーズに進みます。排水管の奥に詰まりがある場合は、ワイヤーを使って奥まで掃除する必要があります。
3. ワイヤーを排水管に挿入する
ワイヤークリーナーを排水口から排水管に挿入します。ワイヤーは柔軟性があるため、配管の曲がりにも対応しやすく、奥まで挿入することが可能です。少しずつ押し込みながら、配管内にワイヤーを進めていきます。
この時、無理に押し込まず、ゆっくりと進めることが大切です。力を入れすぎると、ワイヤーが折れ曲がったり、排水管を傷つけることがあるため、慎重に進めましょう。
4. ワイヤーを回転させて詰まりを取り除く
ワイヤーが詰まりの箇所に到達したら、ワイヤーを回転させて詰まりを取り除く作業に移ります。ワイヤークリーナーにはハンドルが付いている場合が多く、これを回転させることでワイヤー先端が動き、汚れやゴミを絡め取ってくれます。
詰まりが固くこびりついている場合でも、ゆっくりと回転させながら動かすことで徐々に取り除くことが可能です。無理に力を入れず、少しずつ詰まりを緩めるように作業しましょう。
5. ワイヤーを引き抜いて確認する
詰まりが取り除けたら、ワイヤーをゆっくりと引き抜きます。引き抜いたワイヤーには、詰まっていた髪の毛やゴミが絡まっていることが多いため、これをバケツなどに入れて処分します。ワイヤーを引き抜いた後は、排水口に水を流して、水がスムーズに流れるか確認します。
もし水の流れが改善されていない場合は、再度ワイヤーを挿入して作業を続けるか、専門業者に依頼することを検討しましょう。
ワイヤー使用時の注意点
ワイヤーを使用して排水管を掃除する際には、いくつかの注意点があります。これらを守ることで、配管へのダメージを防ぎ、効率よく詰まりを解消することができます。
1. 無理に押し込まない
ワイヤーを無理に押し込むと、排水管が傷ついたり、ワイヤーが絡まって折れてしまう可能性があります。特に古い配管や劣化している配管では、慎重に作業を進める必要があります。ワイヤーが進まない場合は、少し引き戻して別の角度で再度挿入するなど、力任せに進めないようにしましょう。
2. 水漏れに備える
ワイヤーを使用する際は、汚水が出る可能性があるため、作業エリアを保護するためにバケツや雑巾を用意しましょう。排水口に詰まったゴミや汚水が一気に流れてくることもあるため、事前に周囲を保護しておくと作業がスムーズです。
3. 頻繁に確認する
ワイヤーを使用して作業を行う際は、数回にわたって水を流しながら、詰まりが完全に取り除けたかどうかを確認します。流れが改善されたかどうかを逐次チェックし、必要であれば作業を繰り返しましょう。
4. 専門業者に相談する
もしワイヤーを使っても詰まりが解消されない場合、無理に作業を続けると、配管にダメージを与える可能性があります。このような場合は、早めに専門業者に相談し、高圧洗浄や配管の点検を依頼する方が安全です。
まとめ
排水管のつまりは、放置すると悪化し、逆流や水漏れを引き起こすことがあります。ワイヤークリーナーは、深刻なつまりや奥深くに詰まった汚れを取り除くために効果的なツールです。正しい使い方を守り、無理をせずに作業を進めることで、排水管のトラブルを解消できるでしょう。もし、自力での対応が難しい場合は、専門業者に相談し、プロの技術で詰まりを解消してもらうことも検討しましょう。
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