ガス給湯器で使用するガスの成分とは？種類と特徴を解説
ガス給湯器で使用されるガスには、**都市ガス**と**プロパンガス（LPガス）**の2種類があり、それぞれのガスには異なる成分や特徴があります。ガスの種類によって、給湯器の性能や燃焼効率、使用料金にも影響が出ます。本記事では、都市ガスとプロパンガスの成分の違いと、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
本日は、水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、よくある水道トラブルの経験をまじえて解説いたします。
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都市ガスの成分と特徴
都市ガスは、天然ガスを主成分とし、**メタン（CH₄）**が主体です。地域によって成分が異なる場合もありますが、次のような特徴があります。
1. 都市ガスの主な成分
- メタン（CH₄）：約90％以上
- エタン・プロパン：微量
- 窒素などの不活性ガス：10％未満
都市ガスは空気よりも軽いため、万が一漏れた場合も自然に上昇し、換気がしやすい点が特徴です。
2. 都市ガスのメリットとデメリット
- 【メリット】料金が安い（ガス代がプロパンガスよりも低い）
- 【メリット】供給が安定しており、ガス管から直接供給
- 【デメリット】震災時などには供給が一時停止することがある
プロパンガス（LPガス）の成分と特徴
プロパンガスは、液化したガスをボンベで供給する方式で、**プロパン（C₃H₈）**と**ブタン（C₄H₁₀）**が主成分です。都市ガスに比べて発熱量が高く、少ない量で多くの熱を生み出します。
1. プロパンガスの主な成分
- プロパン（C₃H₈）：50〜60％
- ブタン（C₄H₁₀）：40〜50％
プロパンガスは空気よりも重いため、ガス漏れがあった場合、低い場所にたまる特徴があります。
2. プロパンガスのメリットとデメリット
- 【メリット】発熱量が高く、給湯器の燃焼効率が良い
- 【メリット】災害時でもボンベでの供給が可能
- 【デメリット】都市ガスに比べて料金が高い
ガスの種類による給湯器の違い
ガス給湯器は、使用するガスの種類によって異なる機種が用意されています。都市ガス用とプロパンガス用の給湯器は、ガスの性質に応じた燃焼調整が行われているため、**互換性はありません**。間違った種類のガスを使うと、燃焼不良や安全装置の作動につながります。
1. ガス種の選定に注意
給湯器の購入時には、必ず自宅のガスの種類に合ったものを選ぶことが重要です。万が一、違う種類のガスを使うと、故障の原因となるため注意しましょう。
2. ガス変更時の対応
引っ越しやリフォームでガスの種類が変わる場合は、給湯器の交換が必要になることがあります。ガス会社や業者に相談して、適切な機種を選びましょう。
まとめ
ガス給湯器で使用するガスには、**都市ガス**と**プロパンガス**があり、それぞれ成分や特徴が異なります。都市ガスは料金が安く、供給が安定している一方、プロパンガスは発熱量が高く、災害時にも強いのが特徴です。ガス給湯器を選ぶ際は、必ず自宅のガスの種類に合ったものを選び、違う種類のガスを使わないように注意しましょう。燃焼効率を保つためにも、定期的なメンテナンスを心がけて、安全で快適なお湯生活を送りましょう。
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