分譲マンションの排水管つまりの責任とは

分譲マンションでの排水管つまりは、共用部分か専有部分かで修理や費用負担の責任が変わります。階下への水漏れや悪臭などのトラブルを避けるため、早めの対応が必要です。本記事では、責任の所在や具体的な解消方法、トラブルを防ぐための予防策を紹介します。

本日は、水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、よくある水道トラブルの経験をまじえて解説いたします。

排水管の責任区分とは？

分譲マンションの排水管は、「専有部分」と「共用部分」に区分されており、それぞれの管理責任が異なります。

住戸内の排水管に起きたつまりは、基本的に**所有者（住人）の責任**で解消します。キッチンでの油汚れの蓄積やトイレでの紙詰まりなどが典型的な例です。

縦管や排水本管など、マンション全体に関わる配管でのつまりは、**管理組合の責任**で対応します。管理組合が修理業者を手配し、共用部分の清掃費用などは修繕積立金から支払われることが一般的です。

例えば、専有部分から共用部分につながる「**排水管の接続部分**」でトラブルが発生することもあります。この場合は、**管理組合と所有者が協議**して解決する必要があります。

専有部分で発生する軽度のつまりなら、次の方法で自力で解消できます。

トイレや洗面台の排水つまりには、ラバーカップで圧力をかけるのが効果的です。 手順： 水を少し溜めてラバーカップを排水口に押し当てます。勢いよく上下に動かし、水が流れるか確認します。

キッチンなどの油汚れが原因の場合、重曹と酢を使うと効果的です。 手順： 重曹1/2カップを排水口に入れます。酢1/2カップを注ぎ、発泡したら30分放置します。ぬるま湯で洗い流します。

市販のパイプクリーナーを使えば、排水管の奥に溜まった汚れも解消できます。

共用部分でのつまりが疑われる場合、以下の手順で対応しましょう。管理組合に連絡し、状況を報告します。管理会社が業者を手配して、修理や高圧洗浄を行います。修理費用は、共用部分のため修繕積立金から支払われることが一般的です。

日常的なメンテナンスで、排水管のつまりを未然に防ぐことが重要です。

分譲マンションでの排水管つまりは、専有部分と共用部分の区分によって責任の所在が変わります。専有部分のトラブルは所有者の責任で解決し、共用部分は管理組合が対応します。トラブルを防ぐためには、日頃の清掃とメンテナンスが欠かせません。もし自力で解決できない場合は、早めに専門業者に相談するのが安心です。

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