ウォーターハンマー現象とは？原因や対策・予防方法を紹介

蛇口を開閉した際に音が響く現象がウォーターハンマー現象です。
一見すると単なる衝撃音に見えますが、放置すると水トラブルに繋がるおそれがあります。

本記事で解説する内容は次のとおりです。

・ウォーターハンマー現象の特徴や見分け方について
・ウォーターハンマー現象の原因
・ウォーターハンマー現象の対策・予防方法

本日は、水道トラブル専門店の株式会社クリーンライフで修理を実際に行っている筆者が、よくある水道トラブルの経験をまじえて解説いたします。

ウォーターハンマー現象とは？

ウォーターハンマー現象は、急激な水量・水圧の変化によって衝撃音が鳴り響く現象です。
蛇口やハンドルを急激に開閉した際、壁の中からハンマーを叩いたような音が響きます。

ウォーターハンマー現象は、蛇口を開閉した時の音をチェックすれば見分けられます。
もし壁から「ゴン」や「ガン」という音がした場合、ウォーターハンマー現象が起きていると考えてよいでしょう。

ウォーターハンマー現象は、蛇口を急激に開閉した際に発生しやすい現象です。
その際、配管内では急に水圧が変化するため、金属を叩いたような衝撃音が響きます。

蛇口の使い方を見直してみたり、水量を調整したりするとよいでしょう。

ウォーターハンマー現象はポピュラーな現象の一つですが、放置すると水漏れが起きるおそれがあります。
音が響くほど配管の水圧が急に変化しますので、衝撃で配管が破損することもあるのです。

ただ、ウォーターハンマー現象は壁内で起こるため、水漏れに気付きにくいのが実情です。
少しでも不安がある方は、水回りのプロに相談してみるとよいでしょう。

ウォーターハンマー現象が起こる原因は主に2つあります。
いずれにせよ、原因を特定したら対策・予防に努めることが大切です。

特に多いのは、急な蛇口を開閉した際に起こる水圧の変化によるものです。
蛇口を一気に開けたり閉じたりした場合、ウォーターハンマー現象が起きるケースは多々あります。

癖で蛇口を一気に開閉してしまうという方も少なくはないでしょう。
ただ、配管を大きく傷めてしまいますので、可能な限りゆっくり開閉することをおすすめします。

もう一つの原因が水撃防止装置の劣化や破損です。

水撃防止装置は、ウォーターハンマー（水撃）による衝撃を和らげる装置のことです。
止水栓付近や給水管の途中に設置されており、水撃による配管へのダメージを低減する役割を担っています。

一方、水撃防止装置が劣化・破損した場合、衝撃を和らげる効果が薄れてしまいます。
もし突然ウォーターハンマー現象が発生した時は、水撃防止装置が壊れていないか業者に点検してもらいましょう。

配管を破損させかねないウォーターハンマー現象は、予防することも不可能ではありません。
少しでも衝撃音を低減したい方は、以下の対策を講じてみましょう。

蛇口を操作する際は、できるだけゆっくりと開閉しましょう。
開閉操作を遅くするだけでも、ウォーターハンマー現象のリスクを低減可能です。

一方、蛇口を急に操作すると水圧が一気に変化してしまいます。
ウォーターハンマー現象が起こりますので、少しずつ開閉することを意識しましょう。

蛇口の止水栓や、水道の元栓を調整するのもおすすめです。
ウォーターハンマー現象は水量も影響するため、水量を減らすことで発生リスクを抑制できます。

ただし、元栓を調整すると住まい全体に影響してしまいます。
全ての蛇口の水圧が弱くなるので注意しましょう。

水撃防止器を設置・交換するのもよいでしょう。
ウォーターハンマー現象による衝撃音はもちろん、配管への影響も最小限に押さえられます。

ただ、水撃防止器の取り付けには知識や技術が必要です。
取り付けは個人でも不可能ではありませんが、できるだけ水回りの業者に任せたほうがよいでしょう。

水撃防止器の設置を業者に依頼した場合、2〜3万円ほど費用がかかります。
ただし、蛇口や配管交換が必要な時は費用が膨らむので注意しましょう。

ウォーターハンマー現象が起こると、壁内でドンという衝撃音がなります。
配管にダメージが及ぶ可能性もありますので、蛇口開閉時に音が鳴る場合は注意が必要です。

一方、ウォーターハンマー現象は対策や予防が可能です。
蛇口をゆっくり開閉し、必要に応じて水撃防止器を取り付けましょう。

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